伊勢神宮 外宮の回り方と見所紹介

旅ノート

「一生に一度はお伊勢参り」という言葉があるように、死ぬまでに一度は行きたいと思っていたお伊勢参りに行ってきました!

お伊勢参りは外宮を先に参拝し、その後内宮を参拝するのが昔からのならわしだそうです。
そこで名古屋に前泊して名古屋から朝早く出発し、午前中に外宮を、午後から内宮をまわる一日プランにしました。

事前に、「伊勢神宮参拝デジタルきっぷ(近鉄名古屋駅発)」というお得な切符をスマホで購入。
近鉄名古屋から伊勢志摩エリアへの往復乗車券と、三重交通バス伊勢・二見・朝熊エリア区間が乗り放題で大人3800円になります。
バス乗り放題というのが良いですね!
私たちは伊勢日帰りだったのでちょっと得したくらいでしたが、この切符は3日間有効なので、伊勢志摩エリアをゆっくり観光する方にはめちゃくちゃお得な切符だと思います。
出発の前日までに購入する必要がありますので、ご利用の際には気をつけてくださいね。

というわけで、早朝「近鉄名古屋駅」から乗車し、伊勢神宮・外宮がある「伊勢市駅」で下車。
外宮側の改札口はちょっと遠いので気をつけてください。
電車を降りてすぐの改札口には、「ここは外宮側の出口ではありません」と注意書きがありました。親切!

 

伊勢市駅前

伊勢市駅

駅を出てすぐ鳥居がありました。
気分が上がりますね。
朝9時台の外宮参道は、まだほとんどのお店が閉まっていました。

 

伊勢神宮 外宮の回り方

伊勢市駅から外宮までは450m、5〜6分歩いてあっという間に外宮到着です。

火除橋(ひよけばし)

まずは火除橋を渡ります。

表参道火除橋

江戸時代までこの周辺には民家があったそうです。
町からの延焼を防ぐために堀川が作られ、そこに橋が架けられたので「火除け橋」なんですね。

火除橋を渡ると、そこからが外宮の神域となります。
ここでは左側通行になります。

手水舎(てみずしゃ)

手水舎

火除橋を渡ってすぐ左に、手水舎があります。
こちらでしっかりとお清めを。

古殿地(こでんち)

古殿地

正宮に向かって歩いていると、ただならぬ雰囲気の場所が現れました。
スルーする観光客が多かったのですが、とりあえず写真を一枚。

あとで調べたら、古殿地でした。
古殿地は正宮と同じ広さがあり、前回の遷宮まで御殿が立っていた場所です。
古殿地は次の遷宮まで静かにその時を待ちます。

正宮 豊受大神宮(しょうぐう とようけだいじんぐう)

正宮

ここが外宮参拝のハイライトです。
(大鳥居の内側に入ると、写真撮影はできません)

豊受大神宮は、天照大御神の御饌(みけ、お食事のこと)を司る神様で、私たちの生活に関わるすべての産業の守り神です。

門の前にある白絹の御幌(みとばり)の前で、神様に感謝の気持ちをお伝えします
お賽銭箱はありません。
箱が無い代わりに、白い布が張ってありました。
ここにお賽銭を投げる老若男女が続出です。
が、ちょっと待って!

実は伊勢神宮には、他の神社とは違うところがあります。

正宮にはお賽銭箱がない
伊勢神宮は、天皇が神様に国民の幸せを祈るお宮です。
個人的な捧げ物(お賽銭など)やお願いをする場所では無いので、お賽銭箱がありません。
ここでは参拝客も、日々の感謝の気持ちを神様にお伝えするのが良いとされています。
個人的な願いは、外宮では「別宮・多賀宮」、内宮では「別宮・荒祭宮」でするのが良いでしょう。
なお、別宮にはお賽銭箱があります。
伊勢神宮にはおみくじがない
伊勢神宮にはおみくじがありません。
「一生に一度」とあこがれたお伊勢参りが大吉でないわけがないため、おみくじを引く必要がないのだとか。
参拝客は全員大吉なのです。すごい!

と言うわけで、白い布にお賽銭を投げ入れるのはおやめになられた方がよろしいかと。
現代では、正宮でお賽銭や個人的な願いをすることは絶対NGではなくなったそうです。
が、昔の風習にならって神様に日頃の感謝の気持ちをお伝えしたいですね。

【別宮】多賀宮、多賀宮遥拝所(たがのみや)(ようはいじょ)

正宮の次は、多賀宮へ。
多賀宮は、豊受大御神の荒御魂をお祀りする別宮です。
外宮の別宮の中で最も格式が高いお宮です。

正宮では感謝の気持ちをお伝えしましたが、多賀宮では個人的なお願いをすることができます。
しかし多賀宮は98段の石段の頂上にあるのです。

多賀宮の石段
不整脈持ちの私にはとても危険です。
(万一不整脈が起こると、その後の旅行が続行不可能になる)

そこで私一人だけ、遥拝所で拝むことに

遥拝とは、遠くから神様を拝むことです。
多賀宮遥拝所は、正宮から多賀宮へ向かう参道の途中にありました。

多賀宮遥拝所

下調べしておかないと、ここから神様を拝むことができるなんて、おそらく誰も分かりませんね。
ここから拝ませていただきました。

【別宮】土宮(つちのみや)

土宮

多賀宮を参拝した次は、土宮へ。
大土乃御姐神(おおつちのみおやのかみ)を祀る別宮です。
古くから山田原の鎮守の神として祀られ、外宮創建後は宮城(きゅういき)の地主の神としておまつりされています。
分かりやすく言うと、外宮一帯の土地の守り神でしょうか。

【別宮】風宮(かぜのみや)

風宮

土宮のあとは、風宮へ。
風の神をおまつりする別宮です。

鎌倉時代、元(蒙古)が日本を侵略しようとした時に、神風(かみかぜ)を吹かせて日本をお守りになった神として知られています。

外宮の御朱印

正宮と別宮を参拝した後は、神楽殿で御朱印をいただきます。

外宮御朱印

外宮の御朱印。
シンプルですが、とっても風格があります。

ちなみに、外宮で頂ける御朱印帳は小さめサイズの一種類だけ。
内宮近くの神宮会館まで行けば種類が選べますが、外宮を先に参拝するとなると選べる御朱印帳は一択となります。

そこで我が家は、事前に神宮会館の公式通販サイトから御朱印帳を購入しました。
令和5年8月より新発売された、雲丸御朱印帳(夫が金色、私が濃桃色)です。
伊勢神宮のご朱印帳

写真だと右の濃桃色タイプがだいぶ紫色に見えますが、実際は明るいピンクです。
伝統工芸「西陣織」で織りあげてあります。
雲は雨を呼ぶことから、実りと豊穣を表します。
良きことを呼び寄せ運気の上昇の願いを込めた、とても素敵な雲柄の御朱印帳です。

ご朱印帳の中

中を開くと、すでに三ページほど伊勢神宮の説明が書かれてありました。
特別感がありますね!

この新しい御朱印帳の最初のページに、外宮の御朱印をいただくことができました。

御厩(みうまや)

時間に余裕がある方はぜひ御厩へ。
御厩はご神馬のいる場所です。
ご神馬に会える(かもしれない)時間帯は13〜15時(が多いらしい)なので、今回我々は断念しました。

式年遷宮記念 せんぐう館

外宮入り口に戻ってきました。
ここで「式年遷宮記念せんぐう館」へ立ち寄ります。

外宮の正宮を実物の1/20規模で忠実に再現した模型があり、圧巻でした。(撮影不可)
ちなみにここで外宮と内宮、別宮のマップが置いてあったので、今更ですがマップをゲット。
アナログ人間にはデジタルより紙です。

外宮とせんぐう館をゆっくり回って、合計約80分の滞在でした。

 

じろべえで伊勢うどんランチ

次は内宮に向かう予定ですが、その前に外宮参道で腹ごしらえ。
内宮の方が混雑するだろうから、外宮でランチにしようという計算です。

じろべえ

外宮参道にある「じろべえ」。
伊勢うどんの小さなお店です。
口コミサイトで高評価だったので選びました。
行列のできる人気店ですが、11時前なのでスムーズに入店。

伊勢うどん 山かけ

「めかぶ伊勢うどん」が名物だそうです。
しかし今回は、疲れた体にやさしそうな「山かけ伊勢うどん」をオーダー。

うーん、美味しい!

伊勢うどん初めて食べましたが、やさしい食べ物ですね〜〜〜〜。

うどんが熱々で、冷えた体に染み渡ります。
女将さんが、コーヒーキャンディをそっと渡してくれたのもまた嬉しい。
本当にとても美味しかったです。
ごちそうさまでした!

 

若松屋の飛龍頭(ひりゅうず)をテイクアウト

若松屋のひりゅうず

じろべえからバス停に向かいながら、素早く「若松屋」で飛龍頭をテイクアウト。
外宮前バス停で、バスを待ちながら立ち食いします。
ソフトボールくらいはあるであろう、とても大きいがんもどきです。
とにかく具材が多く、うずらの卵もまるっと一個入っていてボリューム満点。

出来立て熱々でこれもまた美味しかった。
ごちそうさまでした!

それでは、いよいよ内宮へ!(近日公開)

 

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