三種の神器「草薙剣」を祀る「熱田神宮」

熱田神宮 旅ノート

三種の神器の一つである「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を祀っている、熱田神宮へ行ってきました。

熱田神宮は、愛知県名古屋市熱田区にあります。
最寄りは名鉄名古屋本線の神宮前駅。
駅から東門までたったの徒歩3分です。

今回私は、名古屋駅からこの名鉄に乗って行きました。
まずは名古屋駅で、モーニングをいただいてからスタートです。

 

喫茶店「コンパル」でモーニング

超有名な老舗の喫茶店「コンパル」が名古屋駅にもあるというので、こちらでモーニングをいただくことに。
名鉄名古屋駅改札口のすぐ近く、サンロードという地下街の中に「コンパル サンロード店」がありました。
駅地下なので通勤者にも観光客にも便利ですね。

モーニングは名古屋発祥の名物文化なので、名古屋に来たからには体験しなければならんだろうと思っていました。
とはいえコンパルのモーニングは、小倉あんやゆで卵が付いてくるステイルではありません。
コーヒー(またはお好きなドリンク)1杯に、プラス150円でハムエッグトーストが付きます。

エビフライサンド 1,100円

コンパルのエビフライサンド

コンパルといえば、エビフライサンドが看板商品。
なかなか食べに来られない観光客なので、モーニングとは別に追加注文しました。

エビフライ3本と厚焼き卵、ザクザクキャベツがトーストされています。
トンカツソースとタルタルソースのダブルソースが奏でるハーモニー。
うーん、美味しい!

店内の雰囲気や店員さんの接客もとても良かったですよ。
ごちそうさまでした。

それでは名鉄名古屋本線に乗り、熱田神宮へ向かいましょう。

 

草薙の剣を祀る「熱田神宮」

名古屋駅から神宮前駅までは、およそ6〜7分。
あっという間に到着です。
電車の本数も、10分とおかず次から次へとくるので、発車時刻を気にする必要がありません。

この日はあいにくの雨。
しかし草薙剣はもともと「天叢雲剣あめのむらくものつるぎ)」と言って、雨や雲にとても縁のある剣なのです。

天叢雲剣は、スサノオがヤマタノオロチを退治した時に、オロチの尾から出てきた剣です。
ヤマタノオロチがいる頭上には常に雲があったため、この名がついたそうです。
叢雲(むらくも)は雨を呼んでくる雲ですからね、今日の天気が雨なことに何だかご縁を感じてしまいます。

神宮駅から東門までは徒歩3分ですが、せっかくなので南門(正門)から行くことに。
ちょっとだけぐるっと遠回りします。

熱田神宮の正門

熱田神宮南門(正門)

雨なのと、まだ9時になったばかりなので正門には人がいませんでした。
しっとりとしていて、厳かな雰囲気です。

熱田神宮の本宮

熱田神宮の本宮

三種の神器奉斎のお社。
社殿は伊勢神宮とほぼ同様の神明造りです。
もちろん草薙剣は見られません。
しかしとても風格があって、パワーを感じました。

千木

千木が水平ですね。
これは伊勢神宮の内宮と同じです。(外宮は垂直)

熱田神宮の御朱印

御朱印 しあわせめぐり

この日の御朱印は書き置きでした。
「しあわせめぐり」のご案内が書いてある紙袋に挟んでくださいました。
こちらは別の機会に、ぜひめぐりたいですね。

日本三大土塀のひとつ、信長塀(のぶながべい)

信長塀

宝物殿へ向かう途中、「信長塀」がありました。
織田信長が桶狭間出陣の際、熱田神宮に願文を奏し大勝したので、そのお礼として奉納した塀だそうです。

土と石灰を油で塗り固め、瓦を厚く積み重ねています。
三十三間堂(京都府)の太閤塀、西宮神社(兵庫県)の大練塀と並び、日本三大土俵のひとつに数えられています。

 

熱田神宮宝物館、剣の宝庫 草薙館

非常に雨が強くなってきました。
雨宿りを兼ねて宝物館へ。
草薙館との共通拝観券がお得なので、そちらを買います。

宝物館と草薙館

ちなみに宝物館にも草薙館にも、草薙剣のレプリカ等はありませんでした。
草薙剣がどんなお姿をしているのか、誰も知らないので当然ですね。

草薙館は剣の宝庫と言うだけあって、大小様々な剣を見る事ができて非常におすすめ。
時間がない人は、宝物館より草薙館を優先させたほうが良いかもです。

なぜ「天叢雲剣」は「草薙剣」と呼ばれるのか?

「天叢雲剣」がなぜ「草薙剣」と呼ばれるようになったのか、草薙館にあるミニシアターで分かりやすく解説してくれました。

それを超短くまとめると、

・スサノオがヤマタノオロチを退治した時、天叢雲剣を見つける
・スサノオが天叢雲剣をアマテラスに献上する
・アマテラスから代々受け継がれてヤマトヒメが所有していた時、戦うことを強いられていた甥っ子ヤマトタケルを不憫に思い、天叢雲剣を授ける
・ヤマトタケルが絶体絶命のピンチの時、天叢雲剣によって命が助かる
この時、剣で草をなぎ払ったことから、草薙剣(くさなぎのつるぎ)と呼ぶようになった

と、ざっくりこんな感じでした。
続きもあります。

・ヤマトタケルがミズヤヒメと出会い、結婚
・しかしヤマトタケルはまた旅立たねばならず、ミズヤヒメに大切な草薙剣を預ける
・ヤマトタケルが命を落とす
・ミズヤヒメは草薙剣を大切に守ると誓い、剣を祀って社を建てた。これが熱田神宮の起源である

なぜ熱田神宮に草薙剣が祀られているのか、謎が解けてスッキリです。
ミニシアター、とても参考になりました。

草薙館には写真撮影OKの体験コーナーがありました。
めちゃくちゃ長くて重い大太刀を持ち上げる体験ができます。(体験できるのはレプリカです)

大太刀を持ち上げる

私はまったく持ち上がらなかったです!
こんなに重くては実戦に向かないでしょうから、飾り物かまつりごと用なのかなーと思いきや、実際に「姉川の戦い」(1570年)で朝倉氏の家臣真柄十郎左衛門直隆・十郎直基父子が使ったんだそうです。
すごい怪力ですね。

それではそろそろ、ランチの時間なので名古屋駅に戻ります。

 

「ひつまぶし稲生」 でランチ

本当は熱田神宮のすぐそばにある、老舗の超人気店「あつた蓬莱軒 神宮店」に行く予定でした。
が、この日は神宮店が休みだったため遠い本店まで歩かなければならなかったのと、雨が降る中で順番待ちをするのがキツイと思い、名古屋駅でランチをすることにしました。

今回選んだお店はこちら。
名古屋駅の地下商店街エスカにある、「ひつまぶし稲生 エスカ店」。
うなぎをたくさん食べたかったので、通常よりもうなぎが1.5倍になる上ひつまぶしにしました。

上ひつまぶし 3720円

ひつまぶし

ごはんが見えないくらい、うなぎがぎっしりです。
味は、控えめに言ってサイコー!
ごちそうさまでした!
店員さんもめちゃくちゃ感じが良かったです。
名古屋名物のひつまぶしは、絶対食べたほうが良いと断言します。

 

アクセス

今回訪れた場所はこちらです。

●熱田神宮

 

 

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