1月6日:フランスの祝日「エピファニー」とは? 〜ガレット・デ・ロワで祝う〜

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1月6日、フランスでは「エピファニー(Épiphanie)」と呼ばれる伝統的な祝日があり、「ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)」という特別な焼き菓子を楽しむ風習があります。エピファニーとはどんな日なのか、ガレット・デ・ロワに秘められた意味、そしてフランスならではのユニークな過ごし方について詳しく解説します。

エピファニーとは?

宗教的な背景

エピファニーはキリスト教に由来する祝日で、イエス・キリストが生まれた後、東方の三賢者(王)が贈り物を持って彼を訪ねた出来事を記念しています。「公現祭(こうげんさい)」とも呼ばれ、「神が人々の前に姿を現した日」という意味があります。

  • 開催日:毎年1月6日。ただし、フランスでは1月6日に近い日曜日に祝う場合もあります。
  • 三賢者:彼らが捧げた金(王の象徴)、乳香(神性の象徴)、没薬(死を超えた永遠の命の象徴)が、エピファニーの重要なシンボルとなっています。

ガレット・デ・ロワとは?

伝統的な焼き菓子

エピファニーの日に欠かせないのが、フランス各地で食べられる「ガレット・デ・ロワ」。直訳すると「王様のガレット」という意味で、パイ生地とアーモンドクリーム(フランジパーヌ)が特徴の円形の焼き菓子です。

フェーヴ(fève)の秘密

ガレット・デ・ロワの最大の魅力は、その中に隠されている「フェーヴ」と呼ばれる小さな陶製のフィギュアです。

  • 伝統的な役割
    • ガレットをカットして分ける際、誰がフェーヴを引き当てるかが最大の楽しみです。
    • フェーヴを引き当てた人は、その日の「王様」または「女王様」となり、紙の王冠を頭にかぶります。
  • 現代のフェーヴ
    • 昔は乾燥したそら豆(フランス語で「fève」)が使われていましたが、現在では陶製やプラスチックの可愛らしいフィギュアに代わっています。テーマも歴史的なものからアニメキャラクターまで多様です。

地域ごとの違い

フランスでは地域によってガレット・デ・ロワの形や材料が異なります。

北部:アーモンドクリームのガレット

パリを含む北部地方では、前述したパイ生地にアーモンドクリームを詰めたタイプが一般的です。華やかなデザインの焼き菓子で、見た目にも楽しめます。

南部:ブリオッシュ・デ・ロワ

フランス南部では、ブリオッシュ生地を使用したカラフルな「ブリオッシュ・デ・ロワ」が主流。表面には砂糖漬けのフルーツが飾られており、ケーキのような雰囲気です。

エピファニーの過ごし方

家庭での習慣

エピファニーの日、フランスでは家族や友人が集まり、一緒にガレット・デ・ロワを楽しむのが定番です。

王様を決めるユニークなルール
ガレットをカットする際、小さな子どもがテーブルの下に隠れ、一切れごとに「これは誰の分?」と指名するのが伝統です。これにより、公平に分配されると信じられています。

学校や職場でも

家庭だけでなく、学校や職場でもエピファニーを祝うことがあります。企業によっては、スタッフ用のガレットを用意し、チームビルディングを兼ねて楽しむこともあります。

ガレット・デ・ロワの豆知識

1. ガレットの売上と競争

フランスでは、この時期のパティスリーやスーパーマーケットでガレット・デ・ロワが大々的に販売されます。有名シェフによるオリジナルデザインや、高級パティスリーのガレットが話題になることも少なくありません。

2. コレクターズアイテムとしてのフェーヴ

陶製のフェーヴはコレクターズアイテムとして人気があり、一部のフェーヴはオークションで高値で取引されることもあります。

フランス以外のエピファニー

スペイン:ロス・レジェス・マゴス

スペインでは「ロス・レジェス・マゴス(東方三賢者の日)」として祝われ、子どもたちにプレゼントが配られます。丸いリング型の「ロスカ・デ・レジェス」というお菓子を食べるのが伝統です。

イタリア:ベファーナ

イタリアでは、善良な魔女「ベファーナ」が登場します。この日は子どもたちにお菓子が贈られ、大人も「エピファニー」を楽しむイベントを開催します。

まとめ

エピファニーとガレット・デ・ロワは、フランスならではの楽しくて温かい新年の過ごし方を象徴しています。この風習を知ることで、文化の多様性や祝い方の豊かさを再発見できるはずです。
おいしいガレット・デ・ロワを試しながら、王様になれる一日を楽しんでみませんか?

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